060 真っ赤に染まる彼岸花の里

亀岡まちなみ百景

060 真っ赤に染まる彼岸花の里

「家に持って入ったらあかんヨ」。一度は耳にした母の言葉。秋の彼岸の頃、開花するので、彼岸花と呼ばれています。また、マンジュシャゲ(曼珠沙華)とも呼ばれ、梵語「赤い花・天上の花」の意味でおめでたい兆しとされています。彼岸花には、特に根に毒が含まれているため、昔から亀岡では、真っ赤な花を火にたとえ、家に持ち帰ると火事になると子供にわかりやすく諭し、あまり喜ばれる花ではなかったようです。それでも強い生命力の彼岸花は、痩せた土地でも育ち、自然豊かな亀岡の地ではあぜ道を真っ赤に染めるように市内のいたるところに見られます。見どころは、穴太寺付近の“彼岸花の里”。多くの写真愛好家も集まり、特殊な美しさをカメラに収めています。

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